アキシャル転造ヘッド

1.アキシャル転造ヘッドの特長

  • すべての工作機械にセット可能

  • パイプネジの転造ができる

  • ヘッド、ワークのいずれか回転

  • 切削とネジ転造工程が1チャッキングにて加工できるため同心精度が高い

  • 無限長のネジ

2.転造速度

 Vネジ   20-60 m/min

 台形ネジ   15-30 m/min

3.ネジ転造ローラー

ローラーはリング状、導入部のリング径は他の部分より小さいため、転造されたネジの切り上げ部に不完全ネジ部分が出来ます。

標準転造ローラーの導入部には1K型、2K型の1種類ありそれぞれの不完全ネジ部分は右図のようになります。

また、非鉄用として0.6K(不完全ネジ部分=2.0xピッチ)もあります。

標準型は3個で1組です。 (ただし、F0型・K0型は2個1組)

薄肉パイプ用として5,6個1組の特殊型もあります。

4.ブランク径

ブランク径d2はおよそネジの有効径と一致していますが、転造される素材によって相違があるため転造テストをして決めます。喰い付き部の面取り角はr=10~25°が望ましいです。d1の寸法はネジの根元径より約0.5~1mm小さくします。

 ネジ切り上げ部を切り下げる必要はありませんが、切り下げが要求される場合は右図の様に面取りをします。

 ネジ精度はブランク径の精度いかんにかかっており、この事を念頭におきブランク径を決定します。さらに許容寸法精度内にあるネジを転造する事ができる最大・最小ブランク径をみつけます。右表はその一例である。ブランク径の寸法精度はこの場合0.1mmと考えます。

​5.転造ヘッドの種類

アキシャル型ヘッドの標準品のみで30種類以上あるため、すべてをご紹介はできませんが、一部紹介させていただきます。
具体的なヘッドの選定については、お問い合わせください。

F EVO 型  (旧F型の一部がEVOシリーズに生まれ変わりました)

 通常のF型と比べ、整備が簡単になり、切り粉の入り込みがより防ぎやすい構造になっています。転造後、再転造するために引くレバーの位置を360°換えることができるのも大きな利点です。
※CCD(クーラントクロージングデバイス)を取り付けることで、自動化が容易になりました! 

 該当機種:F1 EVO/F2 EVO/F23 EVO/F233400 EVO/F3 EVO ほか 

F 型   

 現在、上記のEVO型に随時切り替わってきておりますが、基本的な3ローラーの転造ヘッドです。シャンクはストレートシャンクが基本となります。
 

 該当機種:F0/F34 ほか

FU  型   

 比較的、ねじ径の大きなものが対象となる、フランジタイプの3ローラーの転造ヘッドです。
 

 該当機種:FU32/FU3-1/FU4-1/FU5-1/FU6b-1/FU8-1 ほか